蓄膿症(ちくのうしょう)が目の下のたるみを引き起こすって本当?
蓄膿症(ちくのうしょう)になると、目の下のたるみを引き起こしやすくなることをご存知でしょうか?
蓄膿症という名前を聞いただけで、鼻から頭にかけてズ〜ンと重くなるイメージの方も多いでしょう。
蓄膿症とは、副鼻腔炎(ふくびくうえん)が慢性化した状態をいいます。
副鼻腔炎とは、副鼻腔にある「粘膜」に炎症が起きている状態ですが、そもそも副鼻腔(ふくびくう)がよく分かりませんよね?
副鼻腔とは、一言で言えば顔の骨の中にある空洞のことを指します。
副鼻腔炎は、炎症した部分にもよりますが、目の周りの腫れを引き起こし、それによって「目の下のたるみ」を引き起こしやすくなります。
なぜ?蓄膿症になると目の下のたるみが起きやすくなる原因
蓄膿症の一般的な症状として、鼻づまりや、膿(うみ)のような鼻水、匂いが分からなくなる急性の嗅覚障害があります。
鼻づまりによって口呼吸になると、カラダ全体の血行が悪くなり、目の周辺の血管を圧迫して目に「クマ」ができやすくなります。
また、副鼻腔の中でも篩骨洞(しこつどう)という両眼の間の部分や、上顎洞(じょうがくどう)という頬(ほお)の後ろの部分に炎症がある場合、目のまわりが腫れることがあります。
そのため、人によっては、それが原因で目の下のたるみを引き起こすことがあるのです。
蓄膿症による目の下のたるみを起こさないためには?
では、蓄膿症による「目の下のたるみ」を起こさないためには、どうしたらいいのでしょうか?
一番大切なのは、蓄膿症になったらそのままにしないということです。
蓄膿症は、花粉症などの鼻炎と区別がつきにくく、また風邪の症状とも似ています。
一見、シロウトには判別が難しいようにも思えますが、そんなことはありません。
蓄膿症と花粉症・風邪を見分ける判断材料は、ズバリ!鼻水の色です。
通常の鼻炎では、鼻水は無色透明なことが多いですが、蓄膿症の場合は、ドロドロとした膿のような状態です。
鼻水の色は、緑っぽい色だったり、黄色なことが多くなります。
また、花粉症のような鼻のむず痒さや、くしゃみも見られないのが通常です。
数週間たっても鼻の症状が改善されない場合は、速やかに病院を受診しましょう。
そういった早めの判断で、蓄膿症による目の下のたるみを防ぎやすくなるからです。